東京都恩賜上野動物園

動物園に行こう!

子供が動物園や水族館好きだということもあるが、「旭川市の旭山動物園に習って各地の動物園が展示方法をいろいろと工夫してきており、年間入場者数で不動の一位を誇り各地の動物園の見本でありつづけてきた上野動物園もまたいろいろな工夫を始めた」という記事を最近読んで行ってみたくなったこともあり、 上野動物園 に家族で出かけることにした。昼少し前に家を出て、地下鉄の駅につく直前に雨が降り始めた。私も妻も緻密に予定を立てて行動するのは好きでは無い。無論のこと幼稚園児の長男やまだ2才にならない長女が事前に天気予報をチエックしておくはずもない。歩きながら雨にふられて慌てて携帯で天気予報を調べるてみると曇時々雨、駅の入口に飛び込むとほぼ同時にかなり本降りになってきて、ベビーカーを押して雨の中を濡れながら自宅まで帰る気もせず、ともあれまずは上野を目指すことにした。

根津

我が家からは地下鉄千代田線がアクセスしやすい。千代田線の根津の駅から400メートル弱歩くと上野動物園の裏門1があり、JRで上野駅をめざすよりこちらの方が行きやすい。根津の駅では東大に行くのとは反対の代々木上原寄りの改札を出て、未だにエレベーターが設置されていないのでベビーカーをえっちらおっちら担いで階段を昇ると、なんと雨が降っていない。どうやら同じ東京でもこちらは大丈夫の様である。根津の駅を出た所でもし雨が降っていたら動物園をあきらめて国立科学博物館にでも行こうと思っていたのだが、予定どおり上野動物園を目指して歩き始める。ところが歩き始めると同時にぽつりほつりと雨が降り始めた。幸い雨は大したことが無く、傘をささないでもよい位の雨だった。池之端門から上野動物園に入たところが西園なのだが、不忍池の約半分が上野動物園の西園の一部になっており、ペリカンなどがいる。不忍池に面して大きなテラスがあり、屋根の付いたテーブルが来園者に開放されている。そこでまずはここで雨を避けながら持参した弁当で昼食である。

こども動物園

西園の目玉の一つは「こども動物園」である。山羊や羊に直接触れる。しかも13:15からエサやりタイム、草を子供たちに配ってくれて 山羊などに直接エサを食べさせることが出来る のである。

ヤマアラシ

上野動物園も最近はいろいろと展示に工夫を凝らしているとは聞いていた、それがそもそも今日、上野動物園に来た理由である。それを最初に実感したのがヤマアラシの展示である。 二本の木の間に橋を渡してヤマアラシが自由に行き来できる ように工夫されている。木々の間に渡されている枝は、背の高い人ならばあと少しで手が届きそうな高さだし、ちょうど西園と東園を結ぶ歩道橋の横に位置しているので下からも 上から も観察できて、実に面白い。実際にヤマアラシの動きを見ると、機敏に木の枝の間を機敏に動きまわるかと思いきや、 予想に反して実に恐る恐る 動くのである。

ゾウ

いつの時代も象は人気者である。その象をすぐ近くで見ることが出来るようになっている。 ちょうど豪快に砂あびをしていた ところで、大人が見ていても全く飽きない。

パンダ

小学生の頃の記憶では、上野動物園といえばジャイアントパンダ、ジャイアントパンダ以外の動物はそのオマケ、ぐらいのイメージであった。確かにパンダのインパクトは今だに色褪せないのだが、相変わらず日中はほとんど寝ているらしく今日も全く動かず寝ていた。いろいろな工夫を凝らして動きを見ることの出来る動物が増えてくると、「素材(だけ)で勝負!」感のあるジャイアントパンダの印象が相対的に低下するのはやむを得まい。

日本の鳥I

フクロウ

正門を入ってすぐ左に位置する辺りに「日本の鳥I」という展示がある。「日本の鳥I」というといかにも地味な印象のネーミング、初めはスルーしようかと思ったのだが、ちょうどデジカメの電池が切れて私が少しはなれた売店に電池を買いに行っている間に妻が子供を連れて入ってみたらしい。すると 飼育員の手に乗ったフクロウを自由に触らせてもらえる イベントをやっていたのだ。このイベントはいつもやっているわけではなく、曜日・時間限定らしいのだが、ふわふわと軟らかく、恐る恐る手を出した子供も大喜びであった。

タンチョウのヒナ

「日本の鳥I」で常設展示されているタンチョウなのだが、ちょうど直前の6月1日に新しくヒナが生まれたばかりということで、 親鳥がヒナに餌を与える所 を見ることが出来た。係員も親切で、ヒナはすぐに大きくなることなどをいろいろと説明してくれた2

ユーラシアカワウソ

ユーラシアカワウソの展示も面白い。カワウソの水槽から、円筒状のカワウソの通る道が作られており、柵の外の直接手で触れることの出来る小型水槽につながっている。しばらく見ていると、時折その通路を通って カワウソが小型水槽に泳いでくる のである。間近に観察することが出来て面白いのである。

インドライオン

インドライオンの展示も面白い。 ガラス一枚隔てたところをライオンが歩き回る 度に子供たちも大喜びである。

スマトラトラ

ライオンのすぐ先は トラ である。トラもライオンと同じくガラス一枚隔ててすぐそばで見ることが出来る。以前に よこはま動物園ズーラシア に行ったとき、木を植え森林風にしたり、観察のための建物を竹などをつかってオリエンタル風にするなど、動物園全体の雰囲気をうまく演出していてびっくりした。久しぶりに訪れた上野動物園も全般的に展示にいろいろな演出を採り入れて、一言で言うとズーラシアに少し似てきた、ということなのだが、自分が小学生だった頃の記憶の中の上野動物園のイメージとは全く異なる、動物を主体にしたテーマパークとして大きな変貌を遂げていたのだ。

テナガザル

テナガザルは実にサービス精神旺盛というか、始終、 オリの天井にその長い手でぶら下がって動きまわって くれる。これを見ているだけでも全く飽きない。

ゴリラ

ゴリラ も楽しい。四方を壁に囲まれた広場に3頭のゴリラが動きまわっており、ところどころ開けられたガラスの窓から観察することが出来る。たまたま見ていたらそのうちの2頭が 不思議な行動 を始めたのだが、おそらくメス同士のはずなので、どういう意味があるのか飼育員に聞いてみたかったのだが、あいにくゴリラの所には飼育員はいなかったので聞きそびれてしまった。

夜の森/アルマジロ

「夜の森」という展示がある。重い扉を開けると中は照明を落としてあり、コウモリなどが飛び回っている展示などのある、いささかうす気味の悪い空間なのだが、そこの中に アルマジロ がいて、ちょうど餌を食べ終わった瞬間だった。感度を最高に上げて、檻の前のガラスにデジカメをしっかり押し付け手ブレしないようにしてシャッターを切った直後に、後ろのおがくずのようなものの中に潜って入っていってしまった。ひょっとして容姿を全て見られたのはたいそう運がよかったのかもしれない。

ペンギン

ペンギンは今も昔も人気者の一つだと思う3。ペンギンのコーナーの一つに オウサマペンギン がいる。かなりの大きさ (2才弱の長女と同じくらい) に圧倒される。と同時に、オウサマペンギンをみて長女が「パー」「パー」4と騒ぎ始めた。以前 葛西臨海水族園 の売店で、これまであまりぬいぐるみ等に興味を示していない長女の「突然ペンギンのぬいぐるみを抱きしめて離さない事件」というものがあり、そのペンギンのぬいぐるみは「パーちゃん」と名付けられて5、以来長女のお気に入りなのであるが、ぬいぐるみと同じ種類のペンギンは葛西臨海水族園にはいなかった。そう、そのペンギンのぬいぐるみは、首のところに鮮やかなオレンジから黄色のグラディエーションがかかったオウサマペンギンだったのだ。

ヒト

ペンギンの先にアシカがいる。そちらの方に移動しようと視線を移すと、ペンギンをバックに写真を撮ろうとしているヒト(♀)がいた。推定年齢20、白人系だろうか、いわゆるへそ出しルックなのだが、驚異的な足の長さとウエストヒップ比推定1:2弱という驚異的なプロポーションで、オヤジ的には本日一番の収穫であった。写真を撮り損ねた故、この感動を共有できないのは残念である。妻曰く「あそこまでスタイルのいい人は日本人には絶対にいないね」って、全く同意見です。

ツキノワグマ

ペンギンの所から坂を登って左折すると、クマが何種類も固まって展示してある所にいける。ここも以前の記憶とはだいぶ変わっていて、すぐ横からも見ることが出来るし、さらに坂を登って回り込むと 上からも観察できる。 残念ながら木にのぼった所は見ることが出来なかったが、木の上に餌場のようなものが設置してあったから、おそらく餌やり時間にあわせていけば木に登る所も見ることが出来るのだろう。

ハシビロコウ/カバ/キリン

その他にも展示方法は昔ながらの感はあるものの、裏門をはいったすぐのところにあるハシビロコウ(かなり大きな鳥で、長男には強烈な印象を残した様子である)やカバ(何回見ても、その想像を絶する巨大な体躯には圧倒される)やキリン(これまた、何回見ても不思議な動物である)は定番として外せない。改めて 園内マップ を広げてみると、ずいぶんと回ったようでいてまだ回りきれていない、さすが上野動物園。子供の動物園好きは当然として、展示も想像以上に工夫されていて大人も楽しめるし、おそらく繰り返し行ってもおもしろいように思う。お勧めである。

1 西園の池之端門。

2 来園者からの質問に気軽に答える、というのも最近の動物園の傾向なのだそうだ。

3 少なくとも、私個人は昔からペンギンは好きだ。

4 決して「パパ」といっているのではない ;_;

5 長女には「ペンギン」とか「ペ」とかいった発音がまだできないため、「パー」になってしまう。

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